- できること◆9pZNwsViFg
- 森の中にぽつんと一つだけたっている小屋の中。
タイルの上をとぼとぼと歩く『彼』は、他の参加者の数十分の一の身長しかなかった。
ちょうど、人の手の平サイズぐらいだろう。
トボトボとあるいて同じところをグルグルと悩みながら歩いているのだが、その行動範囲は一枚のタイルの上だけで十分だった。
アクロイヤーの侵略から地球を守るために来た、ミクロジウムと言う名の磁力をマグネパワ−にかえるレアメタルを命の源にするミクロマン。
そのうちの一人、発明などで味方が戦うのをサポートするエジソンだった。
「ここはどこなのだ?」
さっきまで暗い洞窟のなかにいて、気がつけばここにいた。
周りを見回すと自分が居候していた耕平くんの家にあった台所の設備がそびえ立っている。
きっと、この高い木でできた扉の上には水仕事をするための流し台やコンロがあるのだろう。
だが、今の自分には、はるか上のその場所を見ることができる術はなかった。
いつもなら周りに誰もいないことを確認してから、耕平くんに上まで運んで行ってもらえるのだが、彼がこの場にいないからだ。
ここはほんの前日まで彼らがいた家とは違う。
バトルロワイヤルという参加者が最後の一人になるまで殺し合いをさせられる、いわば戦場だった。
アクロイヤーと戦う彼らには戦場とはなれた場所だったが、エジソンはその戦場の空気とは異質なものをこの場で感じていた。
それは、ここへ来る前にいた暗い洞窟で見た人たちが、全員戦場に立っているような人種ではなかったからだ。
ひどければネコもいたはず…。
きっと、無差別に連れてこられたのだろう、その人たちはただ呆然と少女の首輪が爆発したのを見ていた。
覚悟もなにもなく戦場に放り込まれた人々の心など、自分の故郷を死の星にしたアクロイヤーと戦うと誓ってミクロマンとなったエジソンにはわかりきれない。
だが、あの呆然とした瞳を見ていると、心が痛んだ。
「こんなゲーム…馬鹿げている!」
アーサーも言っていた、『命をかけた戦いはゲームなんかじゃないんだッ!』と。
あの傍観者を気取っていたスルガ内納言は、この状況をゲームだと言っていた。
だが、あんな少女まで殺して、他の人たちにその恐怖を利用して殺し合わせる。
そんなゲーム、たとえ誰がなんと言おうと、許せない!もちろん、するが大納言も!
「この戦いを阻止しなければ」
だが、エジソンには戦う力はない。
いつもの戦闘では、エジソンは先頭に出ることはほとんどなく、敵の情報を解析して弱点を仲間に伝えて、戦闘に優れたほかの仲間が敵を倒す。
だがそれはいつものアクロイヤーとの戦闘だけで、この場ではエジソン一人しかいなく、自分がしなければなにも状況は変わらない。
エジソンはこのゲームを阻止できる自分なりの方法を考える。
「ボクができることといえば、分析と発明」
自分できることがはっきりとわかってるのならば、なにも悩む事はない。
エジソンは立ち止まって、再び周囲をぐるりと見渡した。
幸い、ここは資材の乏しい森の中ではなく、様々な機材が探せばでてくる小屋の中。
ただの時計の部品や金属の塊も、エジソンの頭脳にかかれば強力な発明品となる。
それらを使って、エジソンは自分のかわりに戦えるロボットを作り出し、自分の身を守らせつつアーサーを探す。
そして、アーサーの元で他の参加者をさがしだし、みんなでこの馬鹿げたゲームを打ち破ろう。
エジソンの眼鏡の奥の瞳からは、正義を信じる強い煌めきがあった。
- 【C-4 山小屋】 12:30
【エジソン@ミクロマン】
[状態]健康
[装備]無し。
[道具]荷物一式。支給品オメガビームライフル+バッテリー5個@武者頑駄無超機動大将軍編
[思考]
基本:バトルロワイヤルを阻止!
1:小屋にあるモノを使ってイロイロ作ってアーサーと合流する。
[備考]
※オメガビームライフルはエジソンの体格ではあつかえないので、ザックのなかにしまってある。
※バッテリー1個で10発打てる。
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