エースの一日inバトルロワイアル〜夕暮れのニート〜
その頃エースは。
「ふぁぁぁ〜……ふぅ、よく寝たでやんす」
どうやら、ようやく目を覚ましたようだ。
「いやー、いい目覚めでやんす。今日は何して過ごそうでやんすかねー」
そう言って、外の空気を吸おうと……窓を開けた。
「……へ?」
そこで、エースが感じた違和感。
それは、窓の外に広がる見たこともない街の景色……
……ではなくて。
「あ、あれ?今何時でやんすか?外がやけに暗いでやんす」
既に薄暗くなってきていた、夕焼け空のほうだった。エースは慌てて時計を見る。
「げげーっ!もうこんな時間でやんすか!?しくしく、せっかくの休みが……」
エースは、貴重な休日を惰眠を貪って無駄に費やした、という事実に、愕然とした。
ちなみに……こうは言っているが、彼の生活は、朧党が事件など起こさない限り、ほぼ毎日がこんな調子である。
事件がなければ何もせずボーッとしてるだけ。実質、年中休みも同然なのであった。
「はぁ……とにかく朝食、いや夕飯にするでやんす……」
テンションが下がったまま、部屋の戸棚を開ける。
「いつものタクワンと梅干しを……あれ?」
戸棚の中は、空っぽだった。
「そ……そんなバカなっ!?」
それを見て、エースはありえないほどの衝撃を受ける。
何故なら……
「 梅 子 が
い な い 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ッ ッ ッ !!!!!!!!!!!!!」
……そう来たか、こいつは。
ちなみに梅子というのはエースの娘、だそうである。
つーか。ただの梅干しですから、念のため。
あまりのバカさ加減にもう説明する気もないんで、それ以上は突っ込まないように。頼むから。
806 名前: エースの一日inバトルロワイアル〜夕暮れのニート〜
[sage] 投稿日: 2006/10/04(水) 20:17:05 ID:+WyogIn60
「確かここで寝ていたはずなのに!!一体どうして!!どこ行っちゃったでやんす!?」
パニックを起こすエース。慌てて部屋中を探し回る。
冷蔵庫の中、ちゃぶ台の下、布団の中……そして、見慣れないカバンが目に留まった。
「はっ!!梅子、もしやこの中に閉じ込められてっっ!!」
エースはカバンを開け、中を漁りだす。
中にあったのは……変なアーマーと、ヤカンと……
「こ、これはっっ!!」
ドモンくん印のカップラーメンであった。
「おおっ!?カップラーメンが!?
ラッキーでやんす!今夜はご馳走でやんす、イヤッホォー!!!」
思わぬ食料の発見に、ノリノリで喜ぶエース。
さっきまでの取り乱しようは何だったのか、カップめんとヤカンを持って台所へと走る。
「さーて、沸かしたお湯をカップに入れて、っと……」
上機嫌で、ラーメンを作るエース。
「でも、どうしてカップめんがあっしの部屋にあったでやんすかね〜?
もしかするとレオが、あっしのためにめぐんでくれたのかもっ!
そういえば、あいつも最近ドロボウやってないでやんすねー……」
などとのん気に考えるエース。
そこは、平和な空間であった。
本当に平和であった。
もう、バカとしかいいようがないくらいに、平和であった。
「むふふ、もうちょっとで3分でやんす……じゅるっ」
その時。
ピンポンパンポーン♪
外から、何かが聞こえてくる。
まるで……島全域に聞こえるような、大きなチャイムの音が流れてくる。
「なんか外がうるさいでやんすねー……ま、どうでもいいでやんす」
エースは、開けっ放しだった窓を閉めた。
えー。
どうやら第一回の放送の時間となったようである。
【I-04 街・とある民家の中(畳張りの部屋・キッチン付き) 18:00(第一回放送直前)】
【エース@ウルトラ忍法帖】
[状態]健康。
[装備]なし
[道具]荷物一式(食料&水二日分。中にカップラーメンがあり)、
やかん、闘士ウルトラマンエースの装鉄鋼@ウルトラマン超闘士激伝
[思考]1.カップラーメンを作って食べる 2.梅子(梅干し)を探す
[備考]ゲームのルール説明を丸々聞き逃している。周りの状況に全然気付いていない。
放送は雑音と認識、聞く気なし。